2021年1月アーカイブ

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World War II veteran Daniel Inouye was known for his efforts toward deepening ties

(Japan Times 2021113日記事) Web版


私は、時々英語にふれたくなったり、またアメリカの日常も知りたくなったりし、朝の通勤時にJapan TimesNew York Timesを読む。偶然手に取った113日のJTに上記の記事が掲載されていた。

今回の記事は、日米友好の印として、Inouye氏のご祖父の生まれ故郷である福岡県の八女市に銅像(bust)を建立することに関する記事である。一緒に植樹されたハナミズキ(私の好きな)は米国から日米友好の象徴として贈られた花とのことである。

Daniel Inouye氏は、1924年にハワイで生まれ、2012年に88歳で亡くなっている。その間50年の長き(全米で2番目)にわたり、米国の上院議員を務め、その間にご自分のルーツである八女市を訪れている。市でもこの銅像が日米友好のシンボルになるよう期待している。Inouye氏は、第二次世界大戦中(ヨーロッパ)での功績が認められ米国政府が軍人に授与する最高の勲章Medal of Freedom, Medal of Honorを授与されたと記事は結んでいる。

Daniel Inouye氏は、私が卒業後渡米して、四苦八苦して病理の研修に明け暮れていた1972年ころ、Nixon大統領(当時)を辞任に追い込んだWatergate事件の公聴会で上院議員として厳しく鋭い質問をしていた光景を鮮明に覚えている。連日TVで放映されていたが、Inouye氏の姿は病理を研修中の"時にめげそうな"私に勇気と元気をくれた。Inouye氏はその時"Ⅱ世の日本人"として強烈な印象を与え、それ以後最近まで折に触れ思い出していた。

勿論直接お目にかかったことも話をしたこともない。私を元気づける思い出として"静かに心の中に燃え続けている"と表現すると適切なような気がする。

人生にはこういう出会いもあるのであろう。

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あけましておめでとうございます。

今年は、COVID-19の世界中のパンデミックの中で、いつもとは違う新年を迎えています。毎日、TVでは世界中および日本での、COVID-19の感染状況を定期的に放映し、海外はもとより日本国中でも移動が制限されており、特に海外への学会出張は、私は昨年の3月初旬にLAで開催されたUSCAP以来ゼロです。

私は、病理医という医療従事者として病院に勤務していますが、COVID-19の影響は極めて大きいものと実感しています。医療崩壊の危機が世界中で叫ばれる中、我が国でも"緊急事態宣言"が昨日(17)出されました。

世界中が、いわば静止状態となってしまった現在に生きているという事実は変えられません。この中で、昨年の12月初旬から、国際病理アカデミーIAPの理事長を拝命したのも、運命のめぐりあわせと思い、精一杯努力して任務を全うしたいと思っています。新年にあたり次の2点について述べ「今こそ"海を渡ろう・外に出よう・人と混じろう"」を強調したいと思います。

病理学・病理診断の推進:海外渡航が極めて難しくなった現在、情報交換はオンラインでする以外ありません。国際学会の学会活動もWeb開催となり、その短所・長所が論議されています。国際的な委員会なども、WebZoomが多い)となり、温もりを感じながらの会話とは程遠い感じです。このような状況でありながら、病理学での教育の国際的な展開を余儀なくされているのが現状です。私は、今IAPと他の学会がどのように国際的な連携できるかを考えています。ネットワークを駆使して国際的な協調から良い教育システムが構築されれば、わたしたちがコロナ禍の時代に"より"賢くなった明かしを示せるのではないでしょうか? 発展途上の国々にも行き渡るようなシステムの構築に思いをめぐらせています。

Webにより、今まで以上に広い世界に教育資材を供給できるようにしてゆきたいものです。

メールを使って世界に知人をIAPは世界に55か所の支部を有する国際機構であり、私は幸い各所に知人がいます。暮れから正月にかけて機会あるごとにIAP関係の個人、支部などに上のような"Season's Greetings"のメールを出しています。そして確実にこのネットワークの輪は拡がってゆく実感を得ています。学会の会場で出会い触れ合うことのできる繋がりも素晴らしく不可欠のものと思いますが、オンラインで普段では想定しないような遠方の国から返信があるときなど、手応えを感じます。移動ができないからと言って、"日本という島"に閉じこもるのではなく、今こそ新しい人とのつながりを求めてゆくことも重要と思います。Web環境では、違った形で"海を渡ろう・外に出よう・人と混じろう"が更に広い範囲で可能になっていることが実感されます。

今も "海を渡ろう・外に出よう・人と混じろう"など私の根本姿勢はかわることはありません。コロナ禍で、このような難しい状況であればこそ、これを私は特に若い諸君に"新年に贈る言葉"として考えてもらいたいと思います。

そしてワクチンなどの有効性が発揮され、再び実際に海を渡れる日が早くきて、"外にでよう・人と混じろう"がOn siteで実行できることを心待ちにしましょう。