病理診断について
4月1日より、以前より非常勤で病理診断をしていた日本鋼管病院に拠点を移し、常勤病理医、病理診断科部長として、病理診断の診療業務に従事しています。
週一回の割で非常勤病理医が支援してくれていますが、責任を持って診断にあたる"手ごたえ"を感ずると同時にその責任の重さを実感しています。
日本鋼管病院の病床数は395床で、2016年の組織診断が5199件、細胞診断は、3698件でした。
病理診断は、正確さは勿論のことながら迅速性も求められます。
臨床検査技師の諸君とも力を合わせながら、これまで培ってきた技能、知識を少しでも実践に移したいと思っています。将来的な希望としては、分子病理およびデジタルパロソジーなども推進する病理診断科の実践を念頭に置きながら"生涯現役病理医"として研鑽する所存です。
教育活動
国際医療福祉大学大学院特任教授として、大学院の講義を担当します。
現在、大学院主催の"乃木坂スクール"が先週より始まっています。
私の所属が、医療福祉国際協力学分野で、担当が国際病理学です。
グローバルな視点から、癌、感染症、心血管障害、代謝疾患などの詳細を述べ、
受講生と一緒に、世界分布は?原因は?発見・診断は?治療は?などを述べる予定です。
WHOなど種々の資料を参考にしていますが、私自身も大変勉強になります。
9月から、修士・博士課程での講義が始まります。やはり国際的な視点から、主たる疾患についての解析を加えるつもりです。
学生諸君と一緒に グローバルな視点から見た疾患の分布・原因・診断・治療などについて、国際医療福祉大学から発信する情報を勉強して行きたいと思っています。