WHO内分泌腫瘍分類第4版が6月26日にリリースされた。
Ricardo Lloyd, Gunter Kloppel and
Juan Rosaiと一緒にVolume editorを務めたこと大変光栄に思っている。昨年の4月にフランスのリヨン市において合宿形式で最終案を作成してからあっという間に1年以上が経過してしまった。チャプターとして下垂体pituitary, 甲状腺thyroid, 副甲状腺parathyroid, 膵pancreas, 副腎皮質adrenal cortex, 副腎髄質および副腎外パラガングリアadrenal medulla and extra-adrenal paraganglia など臓器別の腫瘍の他遺伝性腫瘍症候群the inherited tumor syndromeに分かれて詳細が述べられている。
前回の出版が2004年であったので、すでに13年たっている。この間に各腫瘍についての臨床的および病理学的な知見も著しく増加した。治療も分子標的治療を含めて新たな試みがなされている。また各腫瘍の遺伝的な背景も解明され遺伝子に関する記載も著しく増加した。
このように各臓器にて新たな知見をベースにまとめられた今回のWHO分類がいち早く浸透することを願っている。