2012
年8月26日~29日に京都国際会議場で開催された第14回国際組織細胞化学会議において永年の組織化学における功績と国際的な指導力が評価されPaul Nakane Prizeを受賞した。Paul Nakane(中根一穂)教授は、酵素抗体法の創始者であり、米国[スタンフォード大学、ミシガン大学、コロラド大学]で研究活動にて大いに業績をあげた国際的なレベルでの組織化学の発展に指導的役割を果たされた。
Paul Nakane Prizeは2004年の第12回国際組織細胞化学会議に設定され、今回が3回目となる。
私は、1970年慶應義塾大学医学部を卒業後直ちに渡米し、コロラド大学医学部メデイカルセンターにて病理レジデントおよびリサーチフェローとしてPaul Nakane(中根一穂)教授の指導を受け、酵素抗体法を習得し、帰国後も下垂体腫瘍の研究および病理診断においてこれまで多くの業績を発表してきた。また2008年からは、国際組織細胞化学会連合IFSHCの理事長として、組織化学の国際的な発展に努めている。
中根教授から直接指導を受けて以来、早くも40年以上経過したが、今回指導者の名前を冠したPaul Nakane Prizeを受賞し無上の喜びと感じている。
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