―若手病理医への誘いー
先日のUSCAP(3月20日―26日 Vancouver)は4000人以上の参加があり、USCAP史上最多の出席者であったと聞いている。
その他私達にとって遠きすべきは、種々のコース(long, short, specialtyなど)おおよび一般演題でも分子病理Molecular pathologyに関する発表が急速に増加していることが言えよう。
遺伝子解析を含めた分子病理Molecular pathologyの内容が多くなっていることに目を見張った。
更には、若手病理医へのこの分野でのFellowshipなども汝所に増えてきていることも素晴らしいことである(UCSF, UCLA, Cedars Sinai Medical Center, Univ. Pittsburghなど)。
USCAPの前日に毎年開催されるAssociation for the Directors of Surgical Pathology (ADASP)に出席したが、そこでもGenomic PathologyのResident, Fellow教育が話題として提供され討議された。
そこでは、Training Residents in Genomics(TRIG)の資料が配布され、その内容をもとに意見交換がなされた。
Lecture I: Genomic Pathology: An Introduction
Lecture II: Genomic Methods
Lecture III: Interpreting Genomic Information for Clinical Care
Lecture IV: Genomic Medicine: Communicating with the Patients
など分かりやすく解説されている。
Intersociety Council for Pathology Information, Inc.に若手向きの情報が掲載されている。
Genomic Pathologyという用語も新たに導入され盛んに使用され始めている。
わが国でも、Genomic遺伝子病理の病理診断、予後因子、治療指針などでの重要性も認識されてきている。是非、若手病理医にも、重要性、手技などに関する情報をUpdateして提供して行く必要を切に感じる次第である。
実例:肺線癌におけるEGFR突然変異
チロシンキナーゼ阻害剤ゲフィチニブの効果が期待できる
図:
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