12月28日、29日と二日間にわたり例年通りUSCで医学部一年生の病理学Neoplasia III, IVの講義実習を担当した。
USCの病理教育は1年生(Medical School)の最初から行われ、他の臓器の講義と一緒に病理が始まるが、顕微鏡実習は行わない。
学生には、実習で用いられるPower pointスライドのannotationのないものをWebで閲覧できるようになっている。その内容をあらかじめ作製したVirtual slide(国際的にはWhole slide imaging; WSIと称される)を一緒に学ぶよう指導されている。
8:00-9:00 Faculty meeting(その日の教育内容の打合せ)
9:00-10:00 Lecture(講義は前ChairのDr. Clive Taylorが通常行う)
10:00-12:00 Lab 7グループに分かれてannotationの付された同じPower pointを使って学生にプレゼンテーションさせる。
内容的には、(1)代表的な腫瘍病理画像(肉眼、組織像)を説明させる、(2)あらかじめ閲覧している腫瘍の4症例をannotation付きpower pointでプレゼンテーションさせる、ことが主体であった。
学生は、組織像、細胞像には慣れていない者が多く、基本的な質問が多く出された。私のグループは24名であったので、6人ずつの4グループに分けて4症例についての検討をさせて後にプレゼンテーションをさせた。30分の準備時間を与えたが積極的に具体的な質問が多く出され、応える私の方も "学生がわかること、わかっていないこと" が明白となり、やりやすく感じた。その多くのやり取りの中で、これまでにはなかった "学生との距離の近さ" を感じたことに私は教員としての手ごたえを充分に感じることができた。
2回とも、終了時全員に拍手をされて "Thank you" "Good luck" で終わることができたのも今年が初めてであった。
学生の気質なのか私が慣れてきたのか(意気込みが違ったのか)考えているところである。
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