第36回ヨーロッパ細胞学会:European Congress of Cytology(ECC)に出席して

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922日 -25日 トルコイスタンブール

 

表記の学会は、922日より25日までトルコのイスタンブールで開催された。

  IMG_1789.JPGのサムネール画像 会場は、Military Museumで大きな建物で、第一会場も立派であった。

ヨーロッパの臨床細胞学の演題であり、その内容もわが国の臨床細胞学会と同様に多岐にわたっていた。

婦人科関連では、やはりHPVに関しての話題が多く、VaccinatedNon-vaccinatedの個人で細胞診などでのフォローアップのアルゴリズムを作製しつつあった。また、アフリカなどでの子宮頚癌の撲滅活動などもその資金の調達などにも触れ、国際社会への貢献にも触れることができた。また、印象深く感じたことは、現在組織切片で行われている分子病理の技術を細胞診標本を対象に積極的に行っている点であった。

EGFR, KRAS, BRAFなどの突然変異を細胞診標本、特にCell Blockを対象に、行っておりその利点なども強調されていた。

 

私は、EFCS-JSCC Joint Symposium(ヨーロッパ細胞診連合―日本臨床細胞学会合同シンポジウム)で講演した。シンポジウムのタイトルは、"Cytology of Neuroendocrine tumors"であり、私は"WHO Classification 2010 for Neurendocrine tumors(NET)and Cytopathology"の講演をした。多くの聴衆があつまり、ヨーロッパでのこの領域での関心の高さを感じた。

 

全体の出席者は1000名位と聞いているが、多くの国の細胞診従事者があつまり、活気にあふれた学会であった。来年の開催地はクロアチアである。

 

  IMG_1802.JPGのサムネール画像イスタンブールは、モスクの多い活気あふれる都市である。文化的には我々と共通点を感じながら短期間の滞在を楽しんだ。

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