病理医ライフスタイル
- 病理診断 教育(医学部学生 研修医 病理専門医) 研究
- 比重は個人によって異なる
- 病理診断が比重が大きい 院内カンファレンス 病院運営会議
- 病理診断を専らとする
病理診断をする医師を病理医という。まず、ここでは病理医の生活として、いくつかの選択肢があって良いと思うので、アメリカでの経験をもとに整理して述べてみたい。 br> 病理医の生活には、大きく分けて3通りある。 br>
- 大学での研究者としての病理医
- 病院の医療チームとしての病理医
- 個人のクリニックとしての病理医
まず、大学での研究者として病理医が活躍する場合、必要なのが競争的研究費である。テーマを決めて、研究費を取得して、学生、ポスドク、テクニシャンなどを雇用してラボを運営する。自分の給料を研究費から出す場合も少なくない。この場合は、研究の面白さを研究費獲得という形であらわし、それを維持し続けないといけない。人生としては、自由度があり、面白い研究生活を送ることとなるが、PhDの研究者とも競争することになるので、厳しい。厳しいがやりがいのある生活である。
病院の医療チームとしての病理医は、病理診断をもっぱらとするわけであるが、5-6人の病理医チームで勤務している。ここでは、研究のdutyはなく、診断への重い責任は感じつつも、やりがいのある生活としている。日常は、組織診断、細胞診断、迅速診断などを担当する。また、臨床各科とのカンファレンス、研修医・学生の指導なども担っている。この場合、病理医は複数で勤務するので、日常の病理診断も当番制であり、また交代で長期の休暇もとることが出来る。
個人(少人数)で病理医を開業している人は、前2者に比較すると、多くはないが、組織診断・細胞診断をすると同時に、病理医自身が穿刺細胞診(FNA)を施行して診断することも多い。米国では、専門医の研修は、開業の場合AP(Anatomical pathology)/CP(Clinical pathology)を習得しているため、骨髄その他の、穿刺技術を習熟している。この場合、実際に患者さんと対面して、穿刺を施行し、またその結果も述べることになる。"病理医の生活"としては、医療・患者に密着して行われる。