アブダビでのIAC Tutorialを終え、帰宅する時間もなく、成田空港で乗り換え台北にて開催の第11回Asia Pacific Society for Molecular
Immunohistology(APSMI)に向かった。
12月9日夜9時過ぎに台北に到着しホテルに直行した。翌12月10日午前11時より、Anthony Leong Memorial Lecture "Challenges of Molecular Immunohistology in Genomic Era" を特別講演した。
APSMIは、10余年前に、オーストラリア(当時)のAnthony Leong、中国のJinag Guと私が発起人Foundersとなって、同志を募ってアジア太平洋地域での分子病理、免疫組織化学の活性化を目指して立ち上げた学会である。今回で第11回であるので、年々活発になり、10年間の節目を超えて次の10年に差し掛かったということである。
Tony Leongは、活動拠点を故郷のMalaysiaに移して更なる活躍残が期待されていたが、残念にも、2011にKuala LumpurでAPSMIを主催し間もなく、病に倒れ亡くなられた。
Tonyは、免疫組織化学の基礎と病理診断への応用において輝かしい成果を残された方であり、そのMemorial Lectureを依頼されたのは極めて光栄なことであった。私は、APSMIを立ち上げて以来、この10年間での著しい進歩に触れながら、またTonyの輝かしい足跡に思いを馳せながら1時間の講演をした。実に900名を超す参加者があり大盛会であった。Shih-Ming Jung会長に、心よりの御祝いと深甚なる謝意を表したい。
また、国際細胞学会での台湾を代表するDr. Laiが故宮博物館、旧大統領邸を案内してくださり、楽しい時間を過ごすことが出来た。