2015年5月アーカイブ

2015_Annual_Meeting_644x337.jpgのサムネール画像2題は、BostonでのUSCAP2015でポスター発表した。

国際病理アカデミー北米支部(USCAP)は、2015321日から27日までマサチューセッツ州ボストンで開催された。

USCAP④.jpg

1題は、「High Immunohistochemical Expression of Heat Shock Protein90 in the Metastatic NET/NEC in the Liver: A Next Generation Target?

神経内分泌腫瘍におけるHSP90が高発現し、治療の標的分子となりうることを発表した。

もう1題は、「Immunohistochemical Detection of Therapeutic Biomarkers, SSTR2, SSTR5 and p-mTOR, in Various Human Pituitary Adenomas

各種下垂体腺腫において、SSTR2, SSTR5, mTORを免疫組織化学的に解析して、GHomaには、SSTR2の他にSSTR5も発現しており、Octreotideのほか、Pasireotideも有効であることが示唆された。USCAPは、約5,000名の出席と報告されたが、相変わらずの活気であり。昨年に比べて分子病理Molecular(Genomic)Pathologyの発表が格段に増加したことが印象深かった。

 

70歳を過ぎて、米国で発表したが、採択率50%ともいわれる米国の学会で発表できる機会は、実にチャレンジングである。このチャレンジ精神を若手に是非伝えたい。

 

USCAP③.jpgUSCAP②.jpg

 

ENDO 2015.jpg

3月に遡るが、米国にて計3題のポスター演題を発表した。

1題は米国内分泌学会ENDO2015(San Diego)で、2題は国際病理アカデミー北米支部(USCAP)(Boston)で発表した。

 

米国内分泌学会(ENDO)は、201535日から8日までカリフォルニア州サンディエゴで開催された。Basic, Clinical, Translationalと大別されており、それぞれの立場で多くの演題が発表される。非常に多くの参加者があり、極めてactiveな学会である。

私は、以下の演題をポスター発表した。

Mutations of Atrx/Daxx Genes in the Pancreatic and Gastric Neuroendocrine Neoplasms(NEN)-NET, NEC and Manec: Immunohistochemical Approach.

内容は、神経内分泌腫瘍に起こるAtrx/Daxxの突然変異を免疫組織化学的に明らかにした。

質問も多く学ぶことも多かった。

ENDO1.jpg

ENDO2.jpg