2014年9月アーカイブ

827日-29日に開催されたスリランカ病理学会College of Pathologists of Sri Lanka(CPSL)・アジア太平洋IAP集会(AAPIAP)にて講演のためスリランカの首都コロンボに滞在したが、余暇を見て、スリランカに8カ所ある世界遺産World Heritage3カ所訪問した。

 

シギリアは、平原に突如現れる岩山(高さ約200m)で、1500年前に、父親の国王を殺害して王位についた息子[兄]が弟の追跡を恐れて山頂に建てたという宮殿の遺跡がある。

頂上まで急な階段で上ったが炎天下のかなりの強行軍であった。途中に5世紀に作成されたフレスコ壁画が当時の鮮明の色彩をとどめていた。

 

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タンブッラは、石窟の寺院で5つ並んでいる。いずれも、横になった仏像を祭っているが、その内の3番目の仏像は1世紀に建立されたものとしてあがめられているとの事であった。これも、かなりの急な坂を上ってゆくところで、日頃の鍛錬の重要さを体験した。

 

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キャンディは、スリランカの仏教の聖地であり、またシンハラ人による最後の王朝の都です。湖畔には最後の王が建立した宮殿および寺院がある。英国コロニアル時代の建物が湖畔に並び素晴らしい街である。寺院は、"歯の寺院"と呼ばれていて、初代ブッダの歯を祭っており、参拝客が非常に多かった。ブッダの歯を見ることが出来るのは、5年に1回との事であった。

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スリランカは紀元前から分化的な歴史のある国、王政であり、熱心な仏教国であることが、強く印象づけられた。素晴らしい国である。

827日から29日まで、スリランカの首都コロンボにて標記の学会が開催されAAPIAPの現代表として26日の開会式に出席し、2回講演した。

 

スリランカ病理学会(CPSL)は会員数が約100名で、ほぼ全員が出席していると思われる程盛会であった。また、女性の病理医が目立った(病理医の90%以上は女性と言われている)。

 

26日の開会式は、厳かに進められた。軽快なテンポの国歌についで、CPSL会長のご挨拶、来賓として私がAAPIAP代表の祝辞を述べた後スリランカ保健副大臣がご挨拶と抱負などを述べた。

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その後のレセプションでも多くの病理医・病理関係の方々と接することが出来た。翌日からの講演会は、約100名の出席者のもと、各演者が50分ずつ講演した。CPSLJunior College(研修中の病理医と思われる)も半数を占めていたとのことで、各演者とも講演の内容には、"わかり易く"という点に工夫を凝らしていた。講演内容は、冊子のみでなくCDに焼いて資料として配布された。私は、"Molecular Cytopathology" "Neuroendocrine tumor"2演題を講演した。いずれも、基本的な内容から専門的な内容まで多くの質疑応答がなされ、スリランカの病理医の熱心さが伺われた。 楯のサムネール画像