今年も、12月2日と4日にLAのUSCで医学部1年生の病理学の講義と自習を担当した。
Neoplasia III, IVで腫瘍の後半のパートであった。
いつもながら半日を以下のように効率に使って行われる。
800am-900am スタッフ打合せ
900am-1000am 講義 大講堂
1000am-1200am Lab(実習)
講義は、パワーポイントスライドが事前にHPに掲載され予習が出来、また授業中にも同じスライドを自分のモニターで見ながら受けることができる。
別にReviewsの時間が設定されているので、講義の中、後での質問はない。
米国では、学生の注意を引くためのパーフォーマンスが必要である。
我々の前の時間の教授は、講義の最後にいきなり白衣を脱いで壇上にあがり、ギターを弾きながら"Cancer, it is already me!"という歌を作詞作曲して歌った。
中にCancerの特徴が盛り込まれており面白く聴いたが、色々と考えるものである。
講義の後、学生は7グループ(1グループ24名)に分かれて、同じ教材を使って実習を行う。1時間程、実例の肉眼像、組織像を見ながら用語の説明をおこなう。
米国では、すべて対話形式でinteractiveに行われる。学生が積極的なので、チューターは進行が楽といえる。
次に、4症例を4グループで討議する。その後でプレゼンテーションを各グループが行った後に、チューターが解説をする。学生の症例の自習は、バーチャルスライドを用いている。
9月に開始した1年生の12月ではあるが、実習で学ばせる範囲が広すぎないように配慮されており、学生も無理なく消化している様子である。
今年の学生は、これまでより若干若い(全員学士であるが)傾向が感じられたので、確認したらやはり4年生大学を卒業して医学部に入学生が増えているとの事であった。
今年も、学生からの手ごたえも感じられ、充実した時間を過ごした。
今年は、USC付属Norris Cancer Centerが40年ぶりにリオープンしたことで全学にバナーが沢山掲げられていた。