2012年12月アーカイブ

沖縄の海.jpg1214日、15日に沖縄県那覇市で開催された第11回の日本テレパソロジー・バーチャルマイクロスコープ研究会にDr. Tran Minh Thongが招聘され来日された。

部下の若手病理医Dr. Pham Quang Thongにわが国の病理を見学させようとの意図もあり、二人で来日された。

 

  with Dr.Thong.jpg

 

チョーライ病院と国際医療福祉大学(IUHW)は永年にわたり友好関係にあり、Dr. Tran Minh Thongは昨年の経産省のプロジェクト"遠隔病理・画像診断によるアジアの医療支援"の実験を行った際のベトナム側の病理を担当された。

プロジェクトでは、昨年1112日と3日にかけて、チョーライ病院とIUHW三田病院の間をネットワークで結び、病理組織のデジタル画像の評価を行い、遠隔でも良好な病理画像が観察され、両者での病理診断の一致率も非常に高く、実用化の可能性を確認した。

 

 

日本TPVM学会.jpg学会では、特別シンポジウム"テレパソロジーによるアジア医療支援"で私とDr. Thongでベトナムの病理の現状、昨年のプロジェクトの成果、そしてわが国の病理に対する信頼と期待などについて講演した。 

それに先立ち、1212日に、三田病院の病理診断センターを訪問され、"新しい病理診断センター"を見学された。分子病理診断室、テレパソ室などの備わった病理診断センターに感銘を受けられ、若いDr. Quang Thongもしばらく滞在して勉強したい強い意向を示された。

IUHW病理.jpg

  その後、本学の高木邦格理事長へ表敬訪問した。高木理事長からは、今回の訪日の目的について質問され、Dr. Tran Minh Thongからは三田病院でのmodern pathologyに感銘を受けられた点、チョーライ病院病理から若い病理医を留学させたいなどの話があり、理事長からも"若い病理医はどのくらいの期間留学したいか"などの問いかけがあり、和やかなうちに表敬訪問を終えた。

15日のシンポジウムでは、ベトナム、ラオス、インドネシア、中国(カナダからの出席)、シンガポール、フィリピン、パキスタンなどの病理の現状が発表され、テレパソロジーの必要性と期待が強調された。ベトナムを含め、テレパソロジーはまだ導入されていない国が多く、今後のアジア地区での協力体制の確立が重要であると感じられた。また、日本からの支援に対する期待も極めて大きいことが実感された。

 

 

Dr. Thongとは、沖縄を見て回る時間も少なかったが、首里城の中を散策することが出来た。

ベトナムの歴史と照らし合わせながら、首里城の歴史などをあらためて見ることが出来て、私も興味深く感じた。

首里城.jpg

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

16日の朝に、那覇空港まで同行して、お見送りをした。

短い期間ではあったが、アジアの友人と一緒に時間を過ごせたことは、極めて有意義であった。

これまでは、Thanksgiving holidayの後、12月初旬であったが、今年は、若干のカリキュラムの変更があり、例年より早く112日と115日であった。

 

LAに到着した1031日はハロウィンで、町は仮装した人々であふれていた(写真右)。

またLAを出る11月6日は、アメリカ大統領選挙の投票日(写真左)で、帰りの機内でBarack Obamaが選出されたことを知った。  

ハロウィン.jpg

 

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今回は、医学部学生1年次のNeoplasia I, IIを担当した。

本カリキュラムは、今年からYear I Foundations of Medical Science III,に属して、疾患の基礎を教える科目と位置付けられ、講義と実習から構成されている。

  USC授業の風景.jpg

昨年も述べたかとも思われるが、

    医学部1年生が対象、すなわち学士入学ではあるが、入学してすぐに病理の授業、実習を課することになる、

    顕微鏡実習はなく、デジタル化画像(Virtual slides)およびPowerPointスライドを使用する。

    講義資料はWebsiteに掲載されていて、授業中はもとより、予習復習が自由に出来る。

ちなみに USCキャンパスは、WebsiteWirelessアクセスが可能で学生は何時何処でもWebsiteで教材等を見ることができる。

 

私が担当する"腫瘍Neoplasia"は4回の講義実習が行われる。

一回半日である。典型的なパターンは

8:00-9:00am Instructors 打合せ

9:00-10:00am  講義 大講堂での授業 Websiteへアクセス可能

10:00-12:00am  実習 スモールグループ  約24名 4グループに分かれる

 

実習は、PowerPointスライドに沿って、学生のプレゼンテーションによって進められる。

教員は、質問に答え、助言を与えることが、主たる任務である。実に質問が多い、基本的なものも多いが、鋭い内容のものもある。きっちりと答えないと学生は次回から別のグループに行ってしまう。教員にも厳しい試練である。幸い私のところには、学生が集まってくれる。真の意味でのInteractive,であり、授業効果のフィードバックが明らかである。

 

この、interactiveな対話を通して、時間を有効に使用しながら教育をする、"効率の良さ"をいつも体験している。わが国の学生も、質問すると黙って下を向く諸君が多い(少しずつ変わってきていることも実感しているが、、)が、基本的なlearnerとしての態度を変えて行く必要が改めて感じられる。また、教える側にも教材の整備など"興味を持たせる"工夫が至る所に伺うことができ、肌理の細かさが伝わってくる。

 

今年は、学生が例年より多かった。アジア系が多い学年との事であったが、中国系を筆頭に、日本、韓国、タイ、、、などの学生が見られた。