2010年6月アーカイブ

三田病院外観0705new.jpg

国際医療福祉大学大学院教授 

病理診断センター長

三田病院病理診断科  長村義之

 

初志に戻って「生涯現役病理医」としてその魅力を追って 

さる331日をもちまして35年間奉職いたしました東海大学医学部教授(病理診断学)を定年退職し東海大学名誉教授を拝命致しました。

 

41日から、国際医療福祉大学大学院教授 病理診断センター長として 都内の三田病院に勤務しております。 

三田病院は、来年末の落成に向けて新病院を建築中です。また、大学付属病院が関東に合計6病院あり、それぞれの地域で特徴を生かしながら、機能しています。

三田病院では、日常の病理診断を遂行すると同時にこれまで東海大学で立ち上げてきた「分子病理診断室」を設置し、活動を開始するところです。

 

私もこれまで培ってきました病理診断の技能をブラッシュアップして「生涯現役病理医」として現場の病理診断・細胞診断に役に立てるよう益々研鑽をして行く所存です。

また、2期務めさせていただきました(社)日本病理学会の理事長職も331日をもちまして任期を満了させていただくことが出来ました。皆様のご支援とご協力に心より感謝申し上げます。NPO法人日本臨床細胞学会の理事長は残りの任期役1年を誠心誠意をもって務めさせていただきますので宜しくお願い致します。

 

病理診断を取り巻く医療環境も変化してきています。今回の診療報酬改定でも、病理診断および細胞診断にかなり配慮された結果となりました。また、病理医不足も様々な角度から注目され、がん対策における病理医の役割なども具体的な施策が検討されています。

 

病院での病理診断の現場での体験を通して、私が最初に"病理学の魅力"を感じた原点に戻り、若い学生諸君、研修医諸君へ病理学の魅力"なにが素晴らしいか"を伝えて行きたいと思っています。